子供の好きなカバレフスキー

古い話ですが、昭和25年ソ連の作曲家カバレフスキーの子供の作品が

アメリカから入ってきました。「カバレフスキー子供のための小曲集op27」

レッスンの友、社長、河村昭三氏は当時、ラジオから流れる、ハギレの良い

リズム、ダイナミックが、衝撃的だったそうです。

結局その日は何も手につかず夜までボーッとしたまま半日を過ごした

そうです（笑）翌日意を決した河村氏はカバレフスキーに直に手紙を書き、

楽譜を手に入れたそうで、数ヵ月後に届いた全30曲の楽譜は1フレーズごとに

丁寧な校訂や注意書きが書いてあり、作曲者のほのぼのとした人柄が

感じられ、猛勉強したそうです。手紙には「音楽を愛し、音楽に興味を持ち、

その魅惑的な世界の中にいっそう深く入って理解しようとつとめている

子供たちを見るとき私はいつも特別な喜びを感じます。音楽はまさに私たちの

生活を飾るだけでなく、生活をいっそう優雅にいっそう楽しいものとします

音楽は立派な本と同じように、周りの生活を助け世界の他の国に住む国民の

特性と生活を紹介致します。音楽は人々を精神的に豊かにし、人間の豊かな

感情や人生に対する素晴らしい理性的な見解を育みます。」以下略分、最後に

「どうぞ音楽への愛を幼年時代から全生涯にわたって、心の中に大切に持ち

続けてくださるように...」

という心あたたまるカバレフスキー氏自身のメッセージでした。

カバレフスキー　子どもピアノ名曲集２

現在絶版となっているカバレフスキーの子どもピアノ名曲集。
発表会、コンクールでもよく採用されている曲が収録されています